ここ数年で急速に増えている「フリーランス美容師」、あなたは知っていますか?
この記事ではフリーランス美容師とはどんな働き方なのかについて、働き方の種類やメリットデメリット、収入などを中心にご紹介してます。
フリーランス美容師になりたいと思っている方はもちろん、転職を考える中でフリーランス美容師を検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもフリーランス美容師って何?
最近何かと話題となっているフリーランス美容師ですが、なんとなく「自由そう」「安定していなそう」というイメージが先行していて、実際にどんな形態の美容師なのかは知る機会は多くないかと思います。
ここでは、「そもそもフリーランス美容師とは何か?」ということについて解説しています。
フリーランスの定義とは?
美容業界に限らず、ここ数年フリーランスという言葉を多く聞くようになりましたが、フリーランスとはそもそもどういった形態か知っていますか?
フリーランスとは、企業や団体などに所属をせず、業務に応じて自由に契約をする人のことを指します。
IT業界などでは一般的な形態で、エンジニアやデザイナーの人にはフリーランスの形態で働いている人が多くいます。
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フリーランス美容師の種類
美容師の業界では、ひと口にフリーランス美容師といっても、大きく以下の3つのパターンに分類することができます。
- 業務委託としてのフリーランス美容師
- 面貸しを利用してのフリーランス美容師
- シェアサロンを利用してのフリーランス美容師
ここではそれぞれのフリーランス美容師のパターンについて詳しく解説していきます。
業務委託としてのフリーランス美容師
現在フリーランス美容師では、業務委託としてサロンに所属をして活動をしているパターンが最もポピュラーなパターンとなっています。
サロンによっては、直接雇用のスタイリストと業務委託のスタイリストが混在していることもあり、以前勤めていたサロンで業務委託として働くなどフリーランス美容師としてスタートするにはハードルの低い形態だと言えます。
面貸しを利用してのフリーランス美容師
面貸しとはミラーレンタルとも呼ばれる形態で、フリーランス美容師が美容室やサロンの一部を借りて営業をすることです。
サロンのオーナーとは月額利用料や時間利用料の契約形態になることが多く、価格設定や集客は自身で行う必要があります。
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シェアサロンを利用してのフリーランス美容師
シェアサロンとは、文字通りサロンを複数の美容師でシェアするサロンです。
月額利用料の場合と、売上の20%前後をサロンに支払う場合があります。
面貸しと比較して価格設定や材料などを自分で決める為、自由度が高いと言えます。
フリーランス美容師のメリット、デメリットとは?
フリーランス美容師は、美容師の新しい働き方として注目されていますがサロンに勤める場合と比較してメリットデメリットがそれぞれ存在します。
ここでは、フリーランス美容師の主なメリットデメリットをご紹介します。
サロンに勤める場合と比較して、あなたに合っているか判断していきましょう!
フリーランス美容師のメリット
まずはフリーランス美容師のメリットについてご紹介していきます。
メリットはある程度イメージ通りの部分もあるかと思いますが、おさらいの意味も含めて確認していきましょう!
サロン勤めと比べて収入が増える傾向
フリーランス美容師を目指す目的として、最も多くあげられるのメリットが収入の増加です。
業務委託や面貸し、シェアサロンといった形態によっても変わってくるので一概には言えませんが、一般的にはフリーランス美容師になることによって収入は増加する傾向にあります。
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自由に勤務時間を決めることができる
業務委託契約をしてフリーランスとなっている場合は、契約先サロンの営業時間に合わせる必要がある為そこまで自由度が高い訳ではないですが、それでも従業員として勤務しているよりは圧倒的に自由度があります。
さらに面貸しやシェアサロンの場合は、極端な話予約が入っている時間以外は自由になるので、自分の時間をしっかり取ることができます。
全ての作業を自分で担当できる
面貸しやシェアサロンの形式で営業しているフリーランス美容師の場合は、カットだけでなくカラーやシャンプー、ブローまで全てを一人で担当します。
当然負担も増えますが、お客様へのサービスを全て自分でやりたいと思っている美容師さんには大きなメリットと言えます。
好きな材料を使うことができる
サロンに勤めている場合は、サロンで契約している商品を使用したり販売することが当たり前ですが、フリーランス美容師の場合は自分の好きな材料を使用することができます。
サロン勤めで、使える材料が限られていることに抵抗があった方や、もっとお客様に寄り添ったサービスをしたいと考えている美容師さんには大きなメリットと言えます。
フリーランス美容師のデメリット
ここまでフリーランス美容師のメリットをご紹介してきましたが、ここでは逆にデメリットもご紹介していきます。
フリーランス美容師は必ずしも良いことばかりではないので、ぜひ参考にしてみてください。
集客次第で収入が減る
フリーランス美容師になる上で、デメリットかつ最も大きなリスクが集客次第で収入が減る可能性があるということです。
特に面貸しやシェアサロンの形態で活動する場合は、自分自身で集客をしなければ仕事がなく収入が減ってしまいます。
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予約管理や確定申告などの事務作業が発生する
サロンに勤めている際は、予約の管理や会計業務などはサポートしてくれるスタッフが担当する場合がありますが、フリーランス美容師の場合は全て一人で行う必要があります。
また会計処理や確定申告など専門的な知識を身に付ける必要もあり、これまでサロンで勤めている時とは異なる業務をする必要が出てきます。
普段やり慣れない業務になる為、人によっては面倒に感じる人もいるでしょう。
フリーランス美容師の収入はどれくらい?気になる相場をご紹介
フリーランス美容師について多くの方が気になる収入について、ここでは「業務委託」「面貸し」「シェアサロン」のそれぞれの場合の収入シミュレーションをご紹介します。
業務委託のフリーランス美容師の収入
業務委託のフリーランス美容師の場合は、ほとんど場合技術売上の40%〜50%程度が歩合として還元されることが相場になっています。
ここでは客単価6,000円、還元率45%、月間客数100人と仮定してシミュレーションをしてみました。
6,000円 × 45% × 100人 = 270,000円
面貸しを利用したフリーランス美容師の収入
面貸しを利用したフリーランス美容師の場合は、売上の60%前後が歩合として還元されることが相場となっています。
また、サロン利用料として1,500円〜2,000円 / 時間程度が必要になります。
ここでは客単価6,000円、還元率60%、かつ1時間1,500円(1人の施術1.5時間利用で計算)、月間客数80名の利用料としてシミュレーションしてみました。
歩合の場合
6,000円 × 60% × 80人 = 288,000円
時間貸しの場合
6,000円 × 80人 – (1,500円 × 1.5時間 × 80人) = 300,000円
シェアサロンを利用したフリーランス美容師の収入
フリーランス美容師がシェアサロンを利用する場合も、多くは歩合+月額利用料のケースになります。
歩合は80%前後の場合が多く、別途月額利用料として3〜5万円程度が必要となります。
ここでは客単価6,000円、還元率80%、かつ月額利用料5万円、月間客数80名と仮定してシミュレーションをしてみました。
6,000円 × 80% × 80人 – 50,000円 = 334,000円
コンサルタント
ぜひシミュレーションしてみてください!
フリーランス美容師になるには?求人やサロンの探し方
ここまでフリーランス美容師についてご紹介してきましたが、実際にフリーランス美容師になるためにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、フリーランス美容師として始めるための基本になる求人やサロンの探し方などについてご紹介します。
フリーランス美容師の求人の探し方
業務委託の美容師求人は、美容師求人サイトなどに多く掲載されています。
都市部の求人が多い傾向にありますが、求人サイトごとにエリアの掲載数も異なるので、まずはお近くのエリアで検索をしてみることをおすすめします。
面貸しサロンの探し方
面貸しサロンを探す場合は、面貸しのマッチングサービスやレンタルスペースの検索サービスから調べることができます。
面貸しサロンマッチングサービス
Re・Make
レンタルスペースマッチングサービス
スペースマーケット
フリーランス美容師のマッチングサービス
ここ最近では、フリーランス美容師とお客様をマッチングさせるサービスも続々と登場しています。
ここでは、いくつか代表的なサービスを紹介していきます。
フリーランス美容師の環境は年々良くなっている
フリーランス美容師はここ数年で非常に注目されていることによって、フリーランス美容師になるために役立つサービスや情報も増えてきました。
もちろんフリーランスになることはデメリットやリスクもありますが、受け取ることができるメリットも多くあります。
興味のある方は、まずは行動してみることがおすすめです!
ぜひこの記事を参考に、どうやったらフリーランス美容師として活躍できるか考えてみましょう!